CentOS8のサポート終了
実はこの記事を書くずっと以前にAlmaLinux8への移行を済ませていましたが、あまりに何も問題なく移行できたため、記事にする必要もないだろうと記事にしていませんでした。
2021年末にCentOS8のサポートが終了するとのことで、私の中でAlmaLinuxにするか、Rocky Linuxにするかをかなり時間を掛けて悩みましたが、結局AlmaLinuxにすることにしました。
移行の下準備
下準備といっても、やったことは以前の記事「CentOS8への移行の下準備」とまったく同じです。
- VMware PlayerやVirtualBoxを用いた予行練習(移行シミュレーション)
- CentOS8側での念のためのバックアップ
の2本立てです。
仮想環境を用いた予行練習
結論から言いますと、この予行練習さえも不要だったと思うほど本サーバーでの移行は何も問題なく完了しました。
VMware PlayerまたはVirtualBoxをもちいて私が行った予行練習内容は以下のようなものでした。
- 仮想環境上にCentOS8をインストールし、(自分のサーバー環境とはかなり異なるものの)その状態からAlmaLinuxへの移行を試してみた。
その際の移行は、公式ページの移行手順に沿って移行スクリプトを実行することで行った。 - 本サーバーでの移行に失敗した時にすぐにAlmaLinuxをクリーンインストールできるよう、仮想環境においてもクリーンインストールを練習した。これまでのCentOSのインストールと比べて特に変わった部分はなかった。
これらの予行練習だけでサーバーの移行に踏み切るのはかなり危ない気もしますが、仮想環境上に実サーバーとまったく同じ環境を用意するのはとてもしんどいので、これらの予行練習だけで思い切って移行してしまいます笑
まあどうせ個人が運用する小規模サーバーですから・・・
(繰り返しますが、実際の移行作業ではこれらの心配も取り越し苦労だったと感じるくらい、何も問題なく完了しました。)
本サーバーにおけるバックアップ作業
「CentOS8への移行の下準備」で紹介したバックアップ作業と同じことをやりました。バックアップしたものは以下のものです。
- Let’s Encrypt で取得したSSL証明書関連ファイル
- メールデータ
- PacketiX VPN Sever の Configファイル
- ownCloud関連のファイル
- WordPress関連のファイル
結果的には、AlmaLinux移行後にこれらのバックアップファイルが必要になることはありませんでした。
いざ本サーバーをAlmaLinux8に移行!
仮想環境で練習したとおり、公式ページの移行手順に沿って移行スクリプトを実行しました。
あまりにも何も問題なく、あっさりと移行作業が完了しました。
まるで日常メンテナンス「dnf update」をやっているような気分でした。
移行完了後に、私が稼働させており設定をいじっている主なサービスの動作確認をしましたが、その動作はまったく問題ありませんでした。
あとがき
結局AlmaLinuxで正解だったのかどうかはしばらくしないと分かりませんが、とりあえずは何事もなく移行できてよかったです。
と思ったのも束の間、AlmaLinux8に移行直後、あっという間にAlmaLinux9がリリースされてしまいました・・・
仮想環境上でAlmaLinux9を軽く触ってみたところ、私が利用している幾つかのアプリケーションのバージョン要求に合っていないことが判明したため、現時点では念のため移行はやめておきます。
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